2015年7月31日金曜日

<学会発表> 第51回日本交通科学学会総会・学術講演会


筆頭演者名 瀬越 由佳
学年 第5学年
所属講座 法医学
指導教員 一杉 正仁教授
演題タイトル 自動車運転中の体調急変と通報システム-死亡例解析結果からの提言-
学会名 第51回日本交通科学学会総会・学術講演会
開催地 秋田県秋田市
開催日 平成27年6月20日(土曜日)~21日(日曜日)


2015年7月3日金曜日

第111回支援センターセミナー開催のお知らせ

第111回支援センターセミナーを、下記の通り開催致します。
 

                 記

 ■ 演 題: HCNPとその前駆体タンパクから視たアルツハイマー病病態メカニズム

 ■ 演 者: 松川 則之(名古屋市立大学大学院医学研究科神経内科学教授) 

 ■ 日 時: 
平成27年7月31日(金)17:30~

 ■ 場 所: 基礎研究棟2階 教職員ロビー

<講演要旨>
AD脳におけるCholinergic neuron脱落は、1970年代から指摘されており、それに基づいて治療薬アリセプトが開発された。最近、cholinergic neuronの新たな制御機構の解明研究の他、タウやAbなど分子病態との関連も指摘されており、Cholinergic pathwayへの介入が疾患修飾薬になり得るのかなど新たな視点も提案されている。
我々はこれまでに、海馬可溶性成分より中隔核コリン作動性神経のアセチルコリン産生促進するペプチド(hippocampal cholinergic neurostimulating peptide: HCNP)を発見し、以下のことを明らかにしてきた。
①  内側中隔核のChAT量を増加させる
②  186アミノ酸の前駆体蛋白(HCNPpp)が存在する
 (別名:phosphatidylethanolamine-bainding protein)
③  海馬からの分泌障害により記憶障害が生じる
④  HCNPppは、海馬神経シナプスに存在する
⑤  アルツハイマー病脳海馬神経細胞において、極早期よりHCNPpp発現が低下する
⑥  HCNPppの153Serが、PKCによってリン酸化を受ける
本セミナーでは、アルツハイマー病におけるアミロイド神経毒性・タウ蛋白凝集メカニ
ズムとコリン仮説との関連を、HCNPとその前駆体タンパクの視点から考察してみたい。


◆本セミナーは、分子神経科学研究センター・実験実習支援センターの共催で開催いたします。
◆本セミナーは、大学院博士課程の講義として認定されています。

※「第111回支援センターセミナー開催のお知らせ」より転載。


医学総合特論パイオニアセミナー ・ 第110回支援センターセミナー開催のお知らせ

医学総合特論パイオニアセミナー・第110回支援センターセミナーを、
下記の通り開催致します。
                  記

 ■ 演 題: ウイルスのアクセサリー蛋白質によるインターフェロン系の阻害

 ■ 演 者: 坂口 剛正
      (広島大学大学医歯薬保健学研究院ウイルス学研究室教授) 

 ■ 日 時: 平成27年7月13日(月)17:40〜19:20

 ■ 場 所: 臨床講義室1

<講演要旨>
 パラミクソウイルス(科)は、非分節一本鎖陰性鎖RNAをゲノムとし、麻疹ウイルス、ムンプスウイルス、RSウイルス、メタニューモウイルス、ジステンパーウイルス、センダイウイルスなどの多くの病原ウイルスを含んでいる。パラミクソウイルスにはアクセサリー蛋白質と呼ばれる一群の蛋白質があり、ウイルスの最低限の増殖には必要のない非必須蛋白質であるものの、インターフェロンに対抗するなどしてウイルス増殖を亢進させ、病原性を高めることが明らかになってきている。
 マウスを宿主とするセンダイウイルスには、アクセサリー蛋白質としてV蛋白質およびC蛋白質がある。V蛋白質は、ウイルス感染細胞からのインターフェロンβの分泌を阻害する。またC蛋白質は、インターフェロン・シグナル伝達経路であるJAK-STAT経路を阻害する。C蛋白質は、ウイルス粒子形成、ウイルスRNA合成の調節にも関与する多機能蛋白質でもある。ここでは、ゲノムcDNAからのウイルス作製、免疫関連遺伝子ノックアウトマウスへの感染実験、蛋白質結晶構造解析などを用いた、アクセサリー蛋白質の研究についてお話ししたい。



◆本セミナーは、病理学講座微生物感染症学部門・実験実習支援センターの共催で開催いたします。

◆本セミナーは、大学院博士課程の講義として認定されています。


※「医学総合特論パイオニアセミナー・第110回支援センターセミナー開催のお知らせ」より転載。